どういうときに円高になるの?

日本の景気が良くなると期待されているとき

 日本の景気が良くなるということは、日本の企業の業績が全体的に良くなることを意味します。業績が上がれば、企業や国に対する信頼性が増し、海外の投資家は日本の国債や株式にもっと投資したいという気持ちが高まります。その時、実際に日本の株式や国債を買うときには、日本円で国債や株式を買わなければなりません。この時、アメリカ人は米ドルを売って日本円を買います。このように日本の円を欲しいと思う人たちが多くなると、円の価値が上がり、円高になりやすくなります。

日本の金利が上がるとき

 仮に日本の金利を年10%、アメリカの金利を年5%とします。(実際の日本の金利はほぼゼロです)。この場合、アメリカの投資家は自分の国のお金を運用するんだったら、日本に持っていって10%で運用したほうが儲かると考え、日本で運用しようとするでしょう。この時、円で運用するのですから、手持ちの円と米ドルを交換しなければなりません。このときもまた、ドルよりも円の方が欲しいと考える人の方が多いので、円の価値が上がり、円高になりやすくなります。

2国間の貿易収支のバランスが崩れている時

 例えば1ドル100円のレートのとき、日本→アメリカへの輸出が100万円、逆にアメリカ→日本への輸出が1万ドルのとき、お互いの貿易による利益は同じです。しかしこれが、日本→アメリカへの輸出が1000万円、アメリカ→日本への輸出が1万ドルのとき、アメリカ→日本への輸出は日本→アメリカへの輸出の10倍となります。この時、アメリカの業者は1ドルで100円の商品を買えるときよりも、1ドルが120円の価値を持っているときのほうが安値で日本の商品が買えて得だと考え、1ドル=120円のときにたくさん輸入するようになります。日本の商品が多く輸出されるということはアメリカ国内の業者は輸入の際にたくさんの円を買うということになります。その結果、円を欲しいと思う人々の増加によって、円の価値が上がっていきます。

為替レートの変動要因

 外国為替はその通貨の人気が高まれば上昇し、低くなれば下落します。では実際、どのような要因が為替レートに影響を与えるのでしょうか。円とドルの取り引きを例に、主な要因を以下に挙げてみましたので、参考にして下さい。

主な変動要因 円高要因 円安要因
経済成長性
例)GDPの伸び率
日本の成長が高いとき 米国の成長性が高いとき
国家財政の健全性
例)税収と歳出のバランス状況
日本の改善・米国の悪化 日本の悪化・米国の改善
経済収支
例)モノ・サービスの移転に伴う収支
日本の黒字拡大・
米国の赤字拡大
日本の黒字縮小・
米国の赤字縮小
金利
例)国債などの表面上の金利
日本の上昇 米国の上昇
政府の市場介入 ドル売り:円買い 円売り:ドル買い
有事
例)戦争や地域紛争、災害など
日本に有利・米国に不利 日本に不利・米国に有利

為替レートは1つの要因のみに左右されるのではなく、上記をはじめとして、たくさんの要因やその時々のニュースなどが複雑に絡み合って決まります。そのため、為替レートの動きを予測するには、日頃からニュースや市況情報をこまめにチェックすることが重要です。

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